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らっきょうの食べ過ぎはどんな影響があるの?適切な量はどれくらい?

執筆者:牟田 元気(むた もとき)
    様々なことを調べて経験することが好きで
    ライター6年目になります。

いくつでも食べられてしまうらっきょうですが、食べ過ぎはやはり影響が出るようです。大好きだからたくさん食べたい、でも、せっかくのらっきょうが悩みの種になってしまっては悲しいですね。

らっきょうを食べ過ぎるとどんな影響があるのか、そして適量を食べたらどんな効果があるのか、ご一緒に学んでいきましょう。

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らっきょうを食べ過ぎるとどんな影響が出る?

らっきょうには胃腸の働きを良くする食物繊維だけでなく、疲労回復にも効果があるといわれています。でも食べ過ぎると胃腸の働きを弱めたり、臭いの原因となったりする場合があるようです。

らっきょう

下痢腹痛を起こす?

らっきょうを食べ過ぎると下痢を起こすのでしょうか。調べていくと、食べすぎは下痢の原因となる可能性があるようです。

下痢は痛んだものを食べた時だけでなく、ストレスを感じているとき、胃腸に強い刺激があった時におこるといわれています。らっきょうには硫化アリルという物質が含まれていて、らっきょう以外ではにんにく、たまねぎといったユリ科の野菜にたくさん含まれています。

この硫化アリルはアリシンとも呼ばれ、ビタミンB1と結びつき、体力増進といった働きをするメリットがあります。

ただ、一方で、食べ過ぎると胃腸に刺激を与えるというデメリットもあるといわれています。もし、ストレスや疲労で胃腸の働きが弱っている時にらっきょうをたくさん食べると、アリシンの働きで胃腸に刺激を与え、下痢になる可能性があります。

腹痛の原因もストレスや胃腸に強い刺激があったときに起こりやすくなりますから、らっきょうの食べすぎは腹痛の原因となることもあるでしょう。また、らっきょうには不溶性の食物繊維が100gあたり2.1g含まれています。私たちがよく口にする甘酢漬けでも100gあたり1.6g含まれています。

この量は食物繊維が多いといわれている、たけのこの水煮とほとんど変わりません。食物繊維は消化の悪い食べものといわれていますので、胃腸が弱っている時はかえって負担となり、腹痛の原因となることもあるでしょう。

便秘になる?

水溶性の食物繊維がたくさん含まれて、便秘の改善に効果があるといわれているらっきょうですが、食べ過ぎると便秘の原因になることもあるようです。

先にご紹介しましたが、らっきょうにはたくさんの不溶性食物繊維も含まれています。不溶性の食物繊維は消化が悪く、胃腸が弱っている時は便秘の原因となってしまうことがあります。

ただ、便秘には食滅繊維以外にも複数の原因があります。

  • 運動不足
  • ストレス
  • 水分不足

運動不足や腹筋が弱い人は胃腸の働きが弱くなってしまいます。運動は胃腸の働きと密接な関係があって、運動をしないと胃腸の動きを正常に保てなくなると言われています。また、腹筋が弱いと腸が食物を運ぶために必要なぜん動運動を促進できなくなり、腸内に食物が溜まりやすくなるとされています。

ストレスがずっと続くと、腸のぜん動運動のコントロールがうまくできなくなり、便秘の原因となります。さらに水分が不足すると便が硬くなり、便秘の原因となります。

便秘にはこのような複数の原因がありますので、らっきょうの食べ過ぎが便秘の原因になると断定はできませんが、体調が悪い方、胃腸が弱い方は食べ過ぎると便秘になる可能性があるといえるでしょう。また、らっきょうをたくさん食べて水分をあまり摂られていない場合も注意が必要でしょう。

おならがよく出たり臭くなる?

おならがよく出る原因は大きく分けて2つあります。

  • 空気嚥下症
  • 腸内でのガスの発生

人は食事や唾液を飲み込むとき、一緒に空気を飲み込んでいます。そして飲み込んだ空気が腸に達し、そこで肛門へ向かうとおなら、もう一度口のほうへ戻るとゲップになります。空気嚥下症は、らっきょうと直接関係はなく、ストレスなどから空気を飲み込む回数が増え、結果としておならやゲップの回数が多くなります。

おならのもうひとつの理由、腸内でのガスの発生はらっきょうと関係があります。そして、おならの臭いとも関係があります。

らっきょうには食物繊維がたくさん含まれています。この食物繊維を大量に摂ると、腸の中で消化されずに留まることが多くなります。このように腸内に留まっている食物繊維は悪玉菌のエサになり、臭いのあるガス発生の原因になります。

もう1つ、らっきょうに含まれているアリシンは、らっきょうの臭いの元でもあり、強い臭いを発生します。これら2つがおならの臭いの原因といわれています。

らっきょうをたくさん食べると腸内で臭いのあるガスが発生しやすくなり、らっきょうの成分も臭いの原因になるので、おならがたくさん出たり、臭いが強くなることがあるといえるでしょう。

胃痛・胸焼け・吐き気を招く?

らっきょうに含まれるアリシンは胃腸の働きを活発にするという働きがありますが、食べ過ぎると胃腸への働きかけが強くなりすぎ、かえって胃腸にダメージを与えることもあります。

アリシンの働きのひとつに胃液の分泌があります。らっきょうを食べ過ぎるとアリシンの働きが強まり、胃液がたくさん分泌され、胃壁を荒らしてしまうことがあるといわれています。この結果、胃痛を起こすことになります。

さらに、胃腸がもともと弱い、体調が悪いといったときは、胃液が逆流し喉に上がってきて胸焼けや吐き気の原因となることもあるようです。

口や体が臭くなる?

らっきょうに含まれている成分のアリシンは強い臭いの成分であります。らっきょうをたくさん食べると、口臭が気になるというのはこのアリシンが原因といわれています。

体臭は、腸内の臭いのある物質が血液中に混ざってしまうことでおきるとされています。らっきょうに含まれるアリシンは強い臭い成分がありますから、たくさん食べるとおならやゲップで放出されるだけでなく、血液中にも臭い成分が混ざってしまいます。この結果、体臭が臭くなるということが起こるようです。

体臭で一番気になるのはワキガでしょう。ワキガの臭いも体臭と同じように血液中に混ざってしまった臭い成分の影響を受けます。そして、もともとあったワキガと合わさることで、より臭いがきつくなることがあるといわれています。

らっきょうの食べすぎは口臭だけでなく体臭にも現れると考えていいでしょう。

塩分の摂り過ぎになる?

らっきょうの塩分量は以下のようになっています。

  • 生:0g
  • 甘酢漬け:2.2g(100g)

らっきょうの甘酢漬けは、中サイズのもので1個5g~6gですから、20個前後食べて塩分量は2.2gになります。30代女性の1日の塩分摂取量は平均で8.8g、目標摂取量は6.9gとされていますから、食べる量によっては摂りすぎになる可能性があります。

ただ、私は一体どのくらいまでなら食べてもいいの?目安は無いの?という疑問がおこるでしょうから、ひとつの目安をご紹介します。これは全国健康保険協会のホームページで紹介されているチェック方法で、血圧の基準値を超えているかいないかで、塩分摂取量を決めようという考え方です。

血圧の基準値は、最高血圧が140、最低が90、この範囲の中であれば、30代女性なら1日の食塩摂取量を6.9g以下にしようと書かれています。

らっきょうの塩分はよく口にする甘酢漬けで100gあたり2.2gです。中サイズのものを10個食べると50g~60gですから、塩分は1g~1.3gくらいになります。ほかの食品からどの程度塩分を摂っているかによって変わってきますが、血圧の基準値を超えている方であればらっきょう10個は塩分の摂りすぎになる。血圧が正常値の方でも濃い味付けが好きな方は注意が必要といえるでしょう。

塩分の摂りすぎが気になっている方は、病院などで血圧を測ってもらって、今の体の状態を知ることから始められるといいかもしれません。

食べ過ぎてアレルギーになることはあるの?

らっきょうに含まれているアリシンはアレルギーを起こすといわれています。食べ過ぎが直接の原因になるかどうかは見つけることができませんでしたが、アレルギー反応を早める可能性があるといわれています。

アリシンはらっきょうだけでなく、たまねぎやニラにも含まれていますから、たまねぎでアレルギー症状が出るという方は、らっきょうでも症状が出る可能性が高くなるでしょう。

アリシンのアレルギー症状には胃痛や腹痛、下痢といったことがあります。らっきょうを食べ過ぎると同じような症状が出ることもありますが、いつ食べても、少量でも症状が出るといった場合は、アレルギーの可能性もありますから病院などで受診されるほうがいいでしょう。

アリシンのアレルギーは、複数の症状が一気に出るアナフィラキシーショックを起こすこともあるとされていますので、決して甘く考えないようにしてください。

食べ過ぎの量はどれくらい?適切な量は?

クエスチョン

らっきょうの1日の適切な量は4個~6個くらいでしょう。

  • 胃腸に強い刺激がある

先にもご紹介しましたが、らっきょうに含まれるアリシンは抗菌作用が強く、食べ過ぎると胃腸に刺激を与える可能性があります。10個、20個食べても大丈夫という方もおられますが、もともと胃腸が弱い、ストレスを感じることが多い、体調が優れないといった方々の場合、胃痛や下痢、腹痛の原因となることがあります。

らっきょうには下痢や便秘の解消に効果のある水溶性食物繊維が生ですと20.7g、甘酢漬けでも3.3g(ともに100gあたり)含まれています。水溶性食物繊維は体内のナトリウムを包み込んで排出するという効果もありますので、たくさん食べるほうが健康には良いといえます。

ただ、強い刺激があるので、1日に4個~6個くらいがバランスのとれた摂取量といえるのではないでしょうか。

子供の場合は?

らっきょうは子供に食べさせても問題は無いようです。

2歳の子がいます。

1歳位かららっきょうが大好きでカレーの時に10個位食べます。
お腹壊したりすることもないです。

引用:YAHOO知恵袋

カロリーも115kal程度ですから、たくさん食べてもほかのものが食べられなくなるということはないでしょう。らっきょうは食欲増進にもつながりますから、食の細い子供には良いかもしれません。

ただ、先にもご紹介しましたように、らっきょうに含まれるアリシンは胃腸に強い刺激を与える、アレルギーの可能性があるといったことから、食べる量を制限するほうがいいと思われます。また、下痢や腹痛などを起こしているときは食べるのを控えさせるということも必要でしょう。

また、塩分について考えてみると、日本人の食事摂取基準2015年版では

  • 1~2歳では3.0g未満(女児は3.5g未満)
  • 3~5歳では4.0g未満(女児は4.5g未満)
  • 6~7歳では5.0g未満(女児は5.5g未満)
  • 8~9歳では5.5g未満(女児は6.0g未満)

参照:日本人の食事摂取基準2015年版

というように目標量が定められています。これに当てはめると、らっきょうを10個食べると塩分を1~1.3gも摂取してしまうことになります。
らっきょうを5個食べたとしても0.5~0.65g摂取することになるので、幼稚園児や小学生ならともかく、1~2歳の場合は、らっきょうでの塩分の摂り過ぎになる可能性があります。

具体的にどれくらいまでなら大丈夫かということになりますが、小学生であれば大人と同じ4個~6個程度であれば良いかもしれませんが、
未就学児であればその半分の2~4個程度が良いのではないでしょうか。

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らっきょうと一緒になって食べ過ぎない方が良い食べ物は?

要注意

らっきょうにはウナギと梅干といった食べ合わせの悪いものは無いようです。ただ、アリシンを多く含むもの、たまねぎ、にんにくなどは控えるほうがいいのではないでしょうか。

アリシンは先にご紹介しましたように胃腸に強い刺激を与えます。さらにアレルギーの心配もありますから、たくさん食べると体に不調をきたす可能性が高くなります。さらに、アリシンをたくさん含むものは口臭、体臭の原因となりますから、口臭や体臭が強くなるというデメリットもあります。

らっきょうと一緒に食べ過ぎないほうがいいものは、アリシンを多く含むもの、胃腸に刺激の強いもの、臭いの強いものといえるでしょう。

一緒に食べるといいものは?

カレー

らっきょうと相性がいいものとしてはカレーでしょう。カレーは刺激が強いからダメなのでは?と思われたように、激辛カレーは胃腸の負担になりますから避けるほうがいいと思います。

カレーの辛さは、ターメリックやクミン、コリアンダーなどの香辛料ですが、これらは漢方薬としても使われているということはご存知でしょう。東京大学の辛島先生は以前カレーのスパイスがたりない時は漢方胃腸薬を振りかけると言われていました。こんなカレーとらっきょうの組み合わせで特に良いのが朝といわれています。

カレーは脳の血流を活発にし、集中力や計算力が上げる効果があるとされています。そしてらっきょうには食欲増進効果がありますから、寝起きの朝食にはもってこいの組み合わせになります。

朝から疲れているといったお悩みを持っている方でしたら、試してみる価値はあるでしょう。また、受験生など朝から集中力が必要という方にもおすすめの組み合わせではないでしょうか。

適切に食べればこんな効果が期待できる!?

適切な量を食べればらっきょうにはたくさんの体に良い効果があります。

  • 糖尿病など生活習慣病を予防する
  • ダイエット効果
  • ガンの抑制
  • 疲労回復効果
  • 冷え性、風邪の予防
  • 食欲の増進

ひとつずつご紹介します。

糖尿病など生活習慣病を予防する

らっきょうには水溶性食物繊維のフルクタンが含まれていて、フルクタンには腸内の悪玉菌やコレステロールを吸収、排出させるという働きがあります。2011年の栄養改善学会の学術大会では、フルクタンを摂取した人の血中コレステロール値が下がったという報告がされていて、糖尿病の予防にも効果が期待されています。

また、アリシンの血流を良くする効果や活性酵素を除去する抗酸化効果で動脈硬化や生活習慣病だけでなくアンチエイジングにも効果が期待できるといわれています。

ダイエット効果

らっきょうのフルクタンは悪玉菌やコレステロールを吸収、排出させるだけでなく、余分な脂肪の吸収を抑える効果もあるといわれています。

特に脂っこいもの、カロリーの高いものを食べた時にらっきょうを食べておくと、ダイエットにも効果が期待できるでしょう。

ガンの抑制

らっきょうに含まれるアリシンが分解されてできるジアリルスルフィドは、発がん物質の退治に大きく関わっています。さらに、らっきょうに含まれるフラボノイドは、がん細胞を死滅させる酵素の働きにも関わっています。

そして、らっきょうの抗菌作用は、胃がんの原因といわれているピロリ菌の除菌にも効果を発揮します。さらにサポニンという物質は肺がん、皮膚がん大腸がんに効果があるといわれていますから、多くのガンを抑制する働きを持っているといえるでしょう。

疲労回復効果

アリシンにはビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。ビタミンB1はご存知のように疲労回復に効果があり、豚肉にたくさん含まれています。疲れが溜まっている、どうも元気が出ないというときには、豚肉とらっきょうを一緒に食べると疲労回復に効果が期待できるでしょう。

冷え性、風邪の予防

らっきょうのアリシンには体を温める効果がありますから、冷え性の方、風邪をひいて熱っぽいといった症状の緩和に有効とされています。

食欲の増進

先にもご紹介しましたが、アリシンには食欲増進効果があります。食欲が無いといった時には適量のらっきょうを食べることで、食欲を増進し、健康な体を取り戻すサポートをしてくれるでしょう。

まとめ

らっきょうは食べ過ぎると体にいくつもの影響が現れます。その理由はらっきょうに含まれる物質が強い効果を持っているからです。らっきょうは体力増進といったことだけでなく、ダイエットやアンチエイジングにも効果が期待できますが、食べ過ぎるとかえって健康を損なってしまうデメリットもありますから食べすぎには注意が必要でしょう。

適切な量を守って、らっきょうのパワーを100%生かしましょう。

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