ポテトチップスを食べ過ぎるとどうなる？食べ過ぎの範囲は？

ポテトチップスを食べだすと、あっという間に
一袋ペロリ・・・なんてことよくあるかと思います。

でも、ちょっと待って！！ポテトチップスって食べ過ぎちゃうと
何か影響はないの？
そもそも食べ過ぎってどれくらいの量を指すの？
などなど様々な疑問が出てきます。
こちらではポテトチップスの食べ過ぎによる影響とその範囲について
紹介いたします。

食べ過ぎによる影響は？

肥満の原因

ポテトチップスは油を使用していますので、カロリーは高いです。
メーカーや種類にもよりますが、通常サイズ1袋（60g）で
カルビーの場合ですと、

大きめのサイズのもの（85g）では、

このようになっております。
参照：カルビーポテトチップス

このカロリーは、1袋でご飯普通盛り2杯程度。
大きめのサイズのものだと、ご飯大盛2杯強あるいはラーメン1杯分のカロリーに匹敵します。

ですので、毎日1袋食べるということをすると、
ご飯を余計に2杯程度食べているということになりますので、
カロリーの摂り過ぎになり、結果太る可能性が出てきます。

高血圧の恐れ

ポテトチップスには塩が使用されています。
周りに塩が振りかけられているため、練りこまれているような
お菓子よりも塩分は低いと言えるのですが、
それでも、通常サイズ1袋あたり、

大きいサイズ（85g）ですと

このようになっています。

成人の場合、1日の塩分摂取目標量は
男性8.0g未満　女性7.0g未満
参照：日本人の食事摂取基準2015年版P29

とされていますので、
1袋食べるだけで、1日の塩分の1割を摂取してしまうことになります。

通常の食事で塩分をかなり摂取することになるため、
ポテトチップスで余分に1割も摂取してしまうと
塩分の摂り過ぎになる可能性が出てきます。

こういった生活を毎日続けていると、
高血圧になる可能性が出てきます。

肌荒れを起こす？

ポテトチップスは油で揚げていますが、使用されている油は
植物油で、しかも使いまわしていることが多いので、酸化している
可能性が高いです。

これらの油は
トランス脂肪酸、オメガ6、酸化した脂肪酸など
質の悪い油となります。

酸化した油は体内に入ると、活性酸素を発生させて
体も酸化させ老化を促進します。

オメガ6は、一般的なサラダ油に入っているもので、
植物油を使用しているポテトチップスにも当然入っています。
オメガ6は摂取しすぎることで、細胞が炎症を起こしやすくなると
言われています。

次に、トランス脂肪酸ですが油で揚げたお菓子には必ず入っているもので、
多量に摂取することで、内臓に負担をかけて肌荒れを起こす可能性があります。

どれも、適量なら問題になることはないのですが、
毎日のように多量に摂取してしまうと肌荒れの原因となりますので注意が必要です。

ニキビができる？

ポテトチップスは油で揚げているので、当然脂質を多く含んでいます。
さらに、ポテトチップスはジャガイモですので、糖質も多く含んでおり、
糖質と脂質を摂り過ぎると、皮脂量が増えて毛穴が詰まる原因となりますので、
ニキビができやすい環境を作ってしまいます。

将来ハゲる可能性

上記の理由より皮脂量が増えますので、
当然頭の毛穴も詰まりやすくなります。

また、トランス脂肪酸などの質の悪い油で
皮膚の状態が悪くなる可能性がありますし、血液もドロドロになる可能性も出てきます。

すると、頭皮の状態は悪くなりますので、そのような状態が
日常化すれば頭皮に雑菌が繁殖したり頭皮が炎症を起こすなどして、
抜け毛や毛が細くなるなどの原因になる可能性が出てきます。

吐き気・胸やけを起こす

ポテトチップスに限ったことではないですが、
特にポテトチップスは揚げ物ですので、
食べ過ぎることによって胸やけを起こし、
気分が悪くなったり吐き気を催すことがあります。

下痢になる

こちらも、ポテトチップスによる油が原因で、
消化不良を起こして下痢になったり、胃痛腹痛になることがあります。

重大な病気の危険性

ポテトチップスだけでは、そのようなリスクが増す
とは考えにくいのですが、
主食が肉でポテトチップスと肉類の食べ過ぎなどになると、
脂肪酸がオメガ6に偏ります。

オメガ6に偏った生活を続けていると、将来認知症になる可能性を
高めるだけでなく、免疫力の低下を招いたり、脳梗塞や心筋梗塞、ガンなどの病気を
招く可能性を高めてしまいます。

発がん性物質も含まれている？

ポテトチップスなどのでんぷん質を油で揚げると、
発生するという物質「アクリルアミド」

厚生労働省では、アクリルアミドは
人に対しておそらく発がん性があると発表しています。
参照：厚生労働省-加工食品中アクリルアミドに関するQ＆A

ポテトチップスには、このアクリルアミドが
1kgあたり、467～3544μg含まれていると言われており、
平均的な摂取量としては、体重1kgあたり1日１μgですが、
高摂取群では、体重1kgあたり1日4μgと推定されています。

このアクリルアミドを長い期間にわたって過剰に摂取し続けると
ガンになる可能性が高くなります。

ポテトチップスだけではありませんが、
アクリルアミドの過剰摂取は注意する必要があります。

といっても、過剰に長い間摂取しなければ問題になりませんし、
その前に肥満になるなど他の症状が出てくるでしょう。

※上記の症状で消化不良以外は、一時的に多量に食べるのではなく、
長期間多量に食べ続けたらそのような可能性が出てくるという話です。

食べ過ぎってどれくらい？

一番気にしなければいけないのが、カロリーの高さです。
ポテトチップスを例えば一袋食べてしまうと、
それだけで340kcal程度を摂取してしまうことになりますので、

たまに通常サイズ1袋食べるというのなら特に問題にはならないかと思いますが、
毎日あるいは2日に一度など毎日のように食べ続けるというのは
食べ過ぎに当たるかと思います。

また、たくさんは食べてないものの消化不良などにより
気分が悪くなったり下痢などを起こす場合は、
その量でも食べ過ぎと判断して良いでしょう。

ですので、食べ過ぎというのは人によって異なるところが
ありますが、

カロリーを摂り過ぎていないか？塩分を摂り過ぎていないか？
に注意してください。

ポテトチップスの適量はどれくらい？

おやつのカロリーは、活動レベルや年齢体重などによって
左右されますが、
一般的に言われている量は、1日200kcal以下と言われています。

上記のことから考えると、
毎日食べるとしたら
1日に食べる量は30g程度（通常サイズの半分）でとどめておいた方が無難でしょう。

また、1週間に一度通常サイズを一袋食べるというのも
良いかもしれません。（ただし、人によっては消化不良になる可能性はあります）

ポテトチップスは、単純に好きだからというもあるかと思いますが、
添加物などのうまみにより次々に食べたくなってしまい、食べだしたら全部食べてしまう
という人も少なくありません。

ですので、大きいサイズのものを買うのではなく30g入りなどのミニサイズの
食べきりのものを購入すると、1袋だけ！！とブレーキが掛けやすいため
お勧めです。

子供の場合は？

子供の場合は、大人の半分を目安にすると、
1日に食べる量は15g

1週間に一度なら30gとするのが妥当だと思います。

といっても、あくまでも目安なので
カロリーと塩分が過剰に摂取されないように気を付ければ
良いかと思います。

食べ過ぎて何か症状が出ているときは？

食べ過ぎてすぐに感じる症状としては、
吐き気や下痢などの症状かと思います。

ポテトチップスの食べ過ぎでそのような症状が出ている場合は、
胸やけの場合だと、市販の薬に頼る場合は、
セルベール整え胃錠などの消化を助ける成分や胃の蠕動運動を
助ける成分が配合されている胃腸薬を服用すると良いでしょう。

また、薬に頼らない場合は、
上半身を高めにして右側が下になるように横になって安静にする
ぬるめのお風呂につかる
炭酸水を飲む（糖分の少ないもので一気に飲まない）

などが挙げられます。

下痢をしている場合は、脱水症が気になりますので、
常温の水やぬるめの水など刺激のない飲み物を少しずつ飲むようにしましょう。
食事も消化に悪いものは控えて、豆腐やヨーグルト、野菜スープなど
消化に良いものを少しずつ食べて慣らしていきましょう。

症状が出ているとき、ではないのですが、
ポテトチップスを食べ過ぎたと思った日は、
その日のご飯を減らしたり、肉類は控え魚にするなど
栄養とカロリーの調節を行うようにすると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
ポテトチップスを毎日のように過剰に食べ続けていると、
肥満の原因、高血圧、肌荒れ、免疫力の低下を招くだけでなく
動脈硬化やガンなどの重大な病気につながる可能性が高くなることがわかりました。

とはいえ、食べ過ぎていなければ重大な病気につながる可能性も気にする必要はありませんし、カロリーも考えていれば、肥満につながることもないでしょう。

ポテトチップスだけではないですが、
食べ過ぎに注意、適量食べる
というように量を意識して楽しみたいですね。