執筆者:牟田 元気(むた もとき)
様々なことを調べて経験することが好きで
ライター6年目になります。
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疲れたときにチョコレートを食べるとホッとします。チョコレートにはこのような効果があるだけでなく、チョコレートに含まれるポリフェノールは脳卒中などの生活習慣病を予防する力があると言われています。
心にも体にも多くの効果があるチョコレートですが、食べ過ぎるとどんなことがおこるのでしょうか?ご一緒に学んでいきましょう。
目次
疲れたときに1つ、小腹が空いたので1つ、食後に1つ、やっぱりチョコレートって手放せません。
でも、インターネットでチョコレートの食べすぎで探すと、いろいろと影響があることがわかります。ひとつずつご紹介していきます。
チョコレートの食べすぎは下痢や腹痛を起こすのでしょうか。結論から申しますと、可能性はあります。
まず下痢ですが、下痢の原因のひとつに脂肪の食べ過ぎや糖分過多による消化不良があります。
下痢の原因
・消化不良:脂肪分・糖分過多、刺激の強い飲食物、香辛料、食べなれない飲食物
引用:看護師Life
チョコレートには重量の30%~40%くらいと、思いのほかたくさんの脂肪が含まれています。
さらに糖分は重量の40%~50%を占めています。
チョコレートの種類によって多少の違いはありますが、食べたチョコレートの8割くらいは脂肪と糖分だと考えておくほうが良いでしょう。
ですから、チョコレートを食べ過ぎると、下痢の原因となる脂肪や糖分をたくさん摂ることになりますから、消化不良を起こし下痢をする、このようなことになるようです。
次に腹痛ですが、食べものが原因の腹痛には2種類あるようです。
急性胃炎は辛いものやアルコールが原因となることが多いようですから、チョコレートが直接の原因となることは少ないようです。
もう一方のお腹が張る原因には、イモ類、お米、パンといった穀物類以外に甘いものも含まれています。
チョコレートは糖分の多い食べ物ですから、食べすぎは腹痛の原因にもなるといえるでしょう。
チョコレートは便秘に良い、チョコレートを食べると便秘になる、インターネットで探してみると両方の意見を目にします。結局どちらが正しいのでしょうか?
便秘の原因は6つあると言われています。
このうち、食べものが原因のものは、食物繊維の不足と腸内環境の悪化でしょう。
食物繊維はチョコレートにも含まれていますし、そもそも食事でとるものですから、チョコレートは直接の原因にはならないと思われます。
では、チョコレートで便秘になるのは、腸内環境の悪化が原因ということになりそうです。
腸内にはご存知のように善玉菌と悪玉菌がいます。そしてもうひとつ日和見菌という菌がいます。
悪玉菌が増えると腸内環境が悪くなり、ガスが溜まる、便秘の原因になると言われています。ここで困ったことがひとつあります。
それは日和見菌の存在です。日和見菌は勢力の強いほうの味方をするという性質があります。
ですから、悪玉菌が増えて優勢になると、悪玉菌の味方になるということです。
悪玉菌が増える原因として、飽和脂肪酸があります、飽和脂肪酸はお肉など動物性脂肪にたくさん含まれていて、飽和脂肪酸が多くなると悪玉菌が増えるとされています。
チョコレートにはこの飽和脂肪酸が100g(板チョコ2枚)あたり20g含まれています。
この量はマーガリンとほぼ同じで、ベーコンの約1.5倍、ウインナーや卵黄の2倍くらいになります。
チョコレートの食べすぎは、便秘の原因となる飽和脂肪酸の摂りすぎにつながっているのかもしれません。
もうひとつ注目したいのがストレスです。チョコレートはホッとしたい時、疲れたときなどに食べることが多いでしょう。
つまりストレスの多いときに食べることが多いといえます。
ストレスも便秘の原因とされていますから、ひょっとするとストレスが便秘の原因となっているけれども、その時食べたチョコレートが原因かもと勘違いをしている可能性もあるのではないでしょうか。
チョコレートを食べると黒い便が出たという人もいるのではないでしょうか。
黒い便と聞くと胃腸からの出血といった病気を連想しますが、チョコレートを食べても黒い便が出ることがあるようです。
濃褐色・・・便秘の時や肉類の多い食事で見られます。また、ココアやチョコレートを大量に食べる人でもこの様な色になります。
愛知県薬剤師会のホームページから引用させていただきました。濃褐色と書かれていますが、個人差がありますのでより黒っぽい色の便が出る人もいるでしょう。ですから、まずは安心されても良いのではないでしょうか。
ただ、できれば数日チョコレートを食べる量を減らしてみるといったことをするほうがいいと思います。
あと、胃腸からの出血で出る黒色の便をタール便とも呼びますが、タール便の特徴は色だけでなく粘着性があるのが特徴です。
もしも便の色が黒いだけでなく、何かいつもと違うという場合は、病院などで受診されることをおすすめします。
チョコレートが胃痛の原因となることはあるようです。胃痛の原因は胃酸の出すぎが原因となることが多く、唐辛子やにんにくなど刺激の強いものを食べるといったことや、食べすぎなどが引き起こすとされています。
また、ストレスや疲労によって胃や腸の働きが弱っている時も胃痛が起きやすくなります。
もともと胃に優しいチョコレートですが、胃腸が弱っている時、特に胃が空っぽになっている時には胃を刺激すると言われています。
胃を刺激すると胃酸が分泌され胃痛の原因となりますので、牛乳やヨーグルトなど胃の粘膜を保護する働きのあるものを食べてから、チョコレートを食べるといった工夫も必要ではないでしょうか。
ただ、チョコレートを食べた時だけ胃痛が起こるという時は、アレルギーを疑う必要があります。チョコレートのアレルギーについては後ほどご紹介します。
では、胃もたれはどうでしょうか。結論から申しますと、チョコレートは胃もたれの原因になるようです。
人間の胃は、1分間におおよそ3回ぐらいの割合で動いて、中の食物を、幽門という出口に向けて送り、腸の方へつなげています。ですが、胃の中に糖分が入ってくると、この胃の働きが止まってしまうのです。これが糖反射と呼ばれる現象です。こうなると食物は胃の中で動かなくなってしまいます。
糖反射は、角砂糖の1/4~1/5でおきるとされています。角砂糖は1個3g~4gですから、わずか1gくらいで糖反射が起こることになります。
先にもご紹介しましたが、コンビニなどで売っている板チョコでしたら、1枚あたり15g~20gくらいのお砂糖が入っています。
ひとかけらのチョコレートでも体調が悪い時は、糖反射を起こし胃もたれの原因となることもあります。
疲れているときの一口のチョコレートは気持ちをホッとさせてくれますが、疲れているときこそ食べ方には注意が必要なようです。
チョコレートを食べると吐き気をもよおす人はいるようです。
色んなメーカーのチョコを片っ端から買い込み、食べてみたのです。すると、気分の悪くなるチョコと悪くならないチョコがある事が分りました。私の気分の悪くなるチョコは、大袋入りの安いチョコ、海外のチョコ、高級チョコです。日本の有名メーカーの板チョコなどは平気でした。何かの原料が合わないに違いない!と見てみたのですが、大体同じ原料で特定出来ませんでした。
引用:大手小町
ひとつ面白い調査があるのですが、コンビニで売られているチョコレートの内容物をチェックした調査です。
商品A:植物性油脂、砂糖、低脂肪ココアバター、ホエイパウダー(乳製品)、ココアバター、レシチン(大豆由来)
商品B:砂糖、カカオマス、全粉乳、ココアバター、植物油脂、乳化剤(大豆由来)、香料
引用:@niftyニュース
内容物は含まれているものが多い順に表記する必要がありますから、商品Aの場合、植物性油脂が40%以上入っていることになります。
(先にもお伝えしましたが、市販のチョコは30%~40%お砂糖が入っています)
>頭がくらくらしてきて、胸焼けのような感じになって、吐き気がしてきて・・車酔いのような感覚という症状からすると、アレルギーというより油に負けた時に似ていると思います。普通は酸化した油(傷んだ油)を食べた時に出る症状です。
引用:大手小町
商品Aのようなチョコレートを食べた場合、考えられるのが植物性油脂への油負けです。
もともと胃腸が弱いといった人はこのような症状が出やすいとされています。あと、疲れている場合も出やすいようです。
チョコレートによって吐き気を感じることがあるという場合は、商品Aのようなチョコレートを避けるということで、解決することができる可能性があるでしょう。
嘔吐の原因には、ストレス、暴飲暴食、食あたりといったことがあります。
また、食べなれないものを食べた時にも嘔吐反応を起こす場合があるようです。
油負けをして、特に胃腸が弱っているという場合には嘔吐を起こす可能性が高くなります。
チョコレートには、植物性油脂をメインとした商品もあるようですから、吐き気や嘔吐の経験のある人は内容物に注意して購入するほうが良いのではないでしょうか。
チョコレートを食べて気分が悪くなるということもあります。原因は吐き気を感じる場合とよく似ていて、油負けや胃腸の疲れが原因のようです。
チョコレートの食べすぎは頭痛になる可能性があります。頭痛の元になるといわれているのが、チラミンという物質でチョコレートにも含まれています。
全米頭痛財団は患者に対し、頭痛をコントロールするため、チラミンの摂取を抑えるよう提案する
チラミンを含む食品は、赤ワイン、熟成チーズ、チョコレート・ココアなどのカカオ製品、漬け物類、発酵食品、薫製魚、トリの肝臓、イチジク、豆の一部など、加えて柑橘類である
引用:Wikipedia
チラミンという物質は、体に溜まると血圧を上昇させ、頭痛や吐き気を引きおこすとされています。
つまり、チョコレートの食べすぎは頭痛の原因になるといえるでしょう。
チョコレートに含まれる糖質は皮脂腺を刺激する働きがあります。ですから、チョコレートを食べ過ぎると皮脂の分泌を活発にしてしまい、ニキビの原因となってしまうといわれています。
ただ、糖質は体にとって必要な栄養素です。糖質を摂ると、ビタミンB1が糖質を分解し、体のエネルギー源になります。ですが、大量に取るとビタミンB1が不足してしまい、糖質をエネルギーに分解することができなくなります。
エネルギーにならなかった糖質は脂肪となって体に蓄積されます。体に蓄積された脂肪は、皮脂の分泌を活発にしますので、チョコレートの食べすぎはニキビができる、悪化するという原因になるといえるでしょう。
チョコレートの食べすぎと鼻血には関係はないようです。
鼻血の90%は小鼻の内側にある鼻中隔のキーゼルバッハ部位というところから出血しています。キーゼルバッハ部位の粘膜には、血管が網の目のように走っていて、ちょうど傷がつくと出血が起こります。
ほとんどの鼻血は鼻の中の傷が原因とされています。インターネットで探してみても、チョコレートの食べ過ぎが鼻血の直接的な原因なるという報告は見つけることができませんでした。
ただ、チョコレートに含まれる糖質は血管を拡張する働きがあります。風邪をひいているなど鼻に炎症がある場合、血管が拡張することで鼻血が出やすくなるということはあるようです。
チョコレートは鼻血の直接の原因とはならないようですが、鼻に炎症がある場合は、鼻血が出やすくなる助けになる可能性がありますから、いつもより食べる量を減らすほうが良いのではないでしょうか。
チョコレートの食べすぎは、肌荒れの原因となるようです。
糖質を体内で分解するときに、大量のビタミンB群やミネラルが必要となるため、糖質を摂りすぎてしまうことはビタミンB群やミネラルの不足を招いてしまうからなのです。
先にもご紹介しましたが、糖質を分解してエネルギーにするにはビタミンB1が必要です。
チョコレートをたくさん食べるとビタミンB1がたくさん必要となり、お肌に必要なビタミンB1が不足してしまいます。
どのくらい食べると肌荒れを起こすのかというのは、個人差がありますからはっきりした数字をお伝えすることはできませんが、すでに肌荒れで悩んでいるという方は、チョコレートを少し控えるということが必要になるでしょう。
お肌の調子が最近悪いなと感じていらっしゃる場合も、チョコレートを控えるほうが良いのではないでしょうか。
太る原因は2つあるといわれています。
また、脂質によって太る体質の人、糖質によって太る体質の人両方の人がいるともいわれています。
チョコレートには脂質のひとつ、飽和脂肪酸が20%含まれています。板チョコですと、1枚食べると約10gの飽和脂肪酸を摂ることになります。
飽和脂肪酸も脂質のひとつですから、摂りすぎると太る原因になるといえるでしょう。
さらに、チョコレートには糖質がたくさん含まれています。先にご紹介しましたが、糖質は40%~50%を占めていますから、板チョコを1枚食べれば、その半分の25gは糖質と考えていいでしょう。
太る原因は脂質や糖質の摂りすぎです。チョコレートにはこの両方がたくさん入っていますから、食べすぎは太る可能性が高いといえるでしょう。
植物性油脂はアレルギーや糖尿病を招く恐れがあります。また、植物性油脂は「狂った脂肪」「悪魔の油」といわれるトランス脂肪酸を含んでいます。トランス脂肪酸は、糖尿病やがん、うつ病、認知症といった病気を招く危険が指摘され、米国では使用が禁止されました。
引用:@niftyニュース
すべてのチョコレートが糖尿病の原因となることはありません。ですが、植物性油脂をたくさん使っているチョコレートを食べ過ぎた場合は、糖尿病の危険が増す可能性があるといえるでしょう。
チョコレートには砂糖不使用、甘みは麦芽糖を使い、トランス脂肪酸0、植物油脂不使用といったものもあります。
チョコレートをたくさん食べる機会のある人は、成分にも注意をするほうが良いのではないでしょうか。
チョコレートを食べ過ぎて虫歯になるということはないようです。
ただ、食べ方に問題があるようです。例えば、仕事をしながら1つ口に入れるといった、常に口の中にチョコレートが残っているという状態が虫歯の原因になると言われています。
食事やおやつを食べると、口の中のPH(ペーハー)が下がります。一般的には4.5くらいといわれています。
そして歯が溶けはじめるとされているPHは5.4とされています。つまり食事などをすると歯が解ける環境になるということです。
その後、PHが通常の値7.0くらいに戻っていくのですが、しょっちゅう口の中に物を入れているとPHが戻ることなく、歯が解けやすいPHが維持されてしまいます。この状態が長く続くと虫歯になる可能性が高くなるということです。
ですから、チョコレートの食べ過ぎが虫歯の原因ではないといえるでしょう。
そして、PHが下がる時間を少なくすることで虫歯になる可能性を低くすることができます。
虫歯を防ぐ方法は3つ。
これがお口の中のPHを下げないようにする方法とされています。ただ、外出先などで歯を磨く時間が無い、寝る前だけどつい食べてしまったという時は、うがいをするだけでも虫歯予防の効果があると言われています。
食後は、最低限うがいだけはするようにすれば、虫歯を防ぐ可能性が高くなるでしょう。
チョコレートの食べ過ぎが直接痔の原因となることは無いようです。ただ、気になることがひとつあります。
痔の原因のひとつに便秘があげられています。便秘になると便が硬くなり、排便のために力を入れる必要が出てきます。
その結果痔になりやすくなると言われています。
便秘になると、かたい便が肛門の粘膜を強くこするので傷がつき、その傷口から細菌が入って炎症を起こします。また、かたいとなかなか排便できないので、トイレの時間が長くなり、その間、必要以上におなかに力を入れていきむことになります。このときの腹圧は200㎜Hg以上。脳の血管なら破れてしまうような高い圧なので、肛門の周囲の血管に多大な負担をかけ、結果として痔を誘発します。
引用:平田肛門科医院
チョコレートの食べすぎは、先にもお伝えしましたように便秘の原因になります。
つまり、間接的にですが痔になる可能性もあるということです。痔は食生活だけでなく普段の生活も影響してきます。
このようなことが痔の原因になると言われています。例えば、普段の生活がずっと椅子に座ったまま、外出はほとんど自動車、冷房を効かせすぎているという場合、便秘も重なると痔になりやすくなるといえるでしょう。
痔かもしれないと感じたら、適度に体を動かす、ストレスの発散をする、できるだけ車を使わない、室内温度に気をつけるといったこととともに、便秘の原因がチョコレートでしたらチョコレートを控えるということも大切ではないでしょうか。
チョコレートの食べすぎでハゲるという情報を見つけることはできませんでした。
ただ、脱毛の原因は食生活や生活習慣のなどが大きく関わってきますから、間接的に原因となる可能性はあるかも知れません。
あと、チョコレートに含まれているカカオポリフェノールが発毛効果を促すIGF-Iを増やすという情報もありますが、IGF-Iは大豆などに含まれるイソフラボンや、唐辛子などに含まれているカプサイシンで増やすことができるとされているようで、カカオポリフェノールにIGF-Iを増やす働きがあるという文献などは見つかりませんでした。
少し話がそれてしまいましたが、現時点ではチョコレートの食べすぎでハゲる可能性は低いと言って良いのではないでしょうか。
チョコレートのアレルギーはあります。チョコレートアレルギーになる人は、カカオに含まれるチラミン、ニッケルのアレルギー体質を持っている人が反応を起こしやすいといわれていて、下痢、嘔吐、腹痛、湿疹などいろいろな症状を発症するようです。
また、厚生労働省の研究による発表では、日本でもアナフィラキシーショックで4歳の男の子の死亡例が報告されています。
※アナフィラキシーショックとは、2つ以上のアレルギー症状が同時に出る状態のことで、チョコレートに限らず食物すべてで起こる可能性があります。
下痢や便秘、胃痛などチョコレートを食べて何か影響が出たときは、チョコレートを控えるようにしましょう。
症状が治まってもすぐに口にするということは避けるほうが良いでしょう。
もし、食べたいという気持ちが収まらない場合は、今までよりも少ない量で影響が出ないか試していることをおすすめします。
何度も同じ症状が出る、症状は違うがいつも何か出るといった場合はアレルギーの可能性が考えられますから、病院などでアレルギーテストを含めた診察を受けるほうが良いでしょう。
ここ数ヶ月、チョコレートを食べると必ず気持ちが悪くなります。
いつもは20~30gの一口、二口サイズものしか食べませんが昨日、
久々に50gぐらい食べたら即、寝込んでしまいました。
引用:教えて!goo
アレルギーの場合、昨日までは大丈夫だったのに、突然強い症状が出るということがあります。
ちょっとおかしいなと感じたら早めに受診することが大事と思います。
あと、アナフィラキシーショックが出た場合は、まずは救急車を呼ぶことです。
アナフィラキシーショックは命にかかわることがありますから、病院などで手当てを受ける必要があります。
チョコレートを食べると何かおかしい、でも、どうしてもチョコレートが食べたいという場合は、2つの方法が考えられます。
影響が出た場合は、無理をして食べ続けるということだけは避けるほうが良いのではないでしょうか。
ちなみにキャロブとはこのようなものです。
30代の女性が1日に必要とするカロリーは約2,000kcalで、そのうちチョコレートなどに含まれている脂質の適切な量は、40g~60gとされています。
朝食のトースト用バター(うすくぬって1枚に5g)と、昼食または夕食での油料理1食分(天ぷらやフライなど1人前に含まれる油10g)
引用:おいしさと健康glico
食事の中で摂る脂質は、15gくらいとされています。チョコレートのカロリーは板チョコ1枚、50gで280kcal、重さにすると31gくらいになります。
この計算からは、板チョコ1枚が上限と考えられます。
ただ、外食が多いという場合は、食事で摂る脂質がもっと多くなる可能性が高いですから、外食が多い人の場合は板チョコ1枚でも食べ過ぎになってしまうこともあります。
また、チョコレートの適切な量については、株式会社明治などが行なった実験では1日25g食べることでいくつもの良い結果が生まれたという報告があります。
この報告についてはあとで詳しくご紹介しますが、健康への効果を考えるとチョコレートの適切な量は25gといえるかもしれません。
子どもの場合も1日の脂質の摂取量は必要カロリーの20%~30%とされています。
3~5(歳):1,300kcal(男子)、1,250kcal(女子)
6~7(歳):1,550kcal、1,450kcal
8~9(歳):1,850kcal、1,700kcal
10~11(歳):2,250kcal、2,100kcal
12~14(歳):2,600kcal、2,400kcal
引用:おいしさと健康glico
6~7歳の男の子でしたら、1,550kcal×25%=387kcal。ですから、重さにすると43gになりますから、1日の食事で摂る脂質15gを引くと28gになります。
チョコレート1日の上限は6~7歳の男の子で板チョコ半分ということになります。
12歳~14歳の男の子でも1日の上限は、板チョコ1枚ぐらいになります。このくらいの量しか駄目ということになると、おやつにはちょっと少ないのではないでしょうか。
脂質は体内で1gあたり9kcal
引用:おいしさと健康glico
チョコレートにはいろいろな効果とともに、下痢や便秘といった作用を引き起こすことがあります。
これはチョコレートの食べすぎだけでなく、一緒に食べるものによっても現れる場合があります。
チョコレートと一緒に食べると影響が現れやすい食品にはどのようなものがあるのでしょうか。
このようなものが考えられます。ひとつずつご紹介していきます。
赤ワインを楽しむ時、チョコレートも一緒に食べるといったことも良くあるのではないでしょうか。ちょっと驚かれた方もいらっしゃると思います。
赤ワインにはポリフェノールがたくさん入っているだけでなく、チラミンという物質がたくさん入っています。
このチラミンは、血管を収縮させるという作用があり、短時間でたくさん摂ると先にもご紹介したように頭痛の原因になると言われています。
赤ワインとチョコレートを同時にとると、チラミンをたくさん摂ることになり、頭痛がおきやすくなります。
ですから、このようなとり合わせは避けるほうが良いでしょう。
チラミンをたくさん含んでいる食品はほかにもあります。
お酒を飲むとき、つい手を出してしまいそうなものばかりですね。
いろいろなお酒を飲むと二日酔いなどで翌朝ひどい頭痛を経験された人もいるのではないでしょうか。
このように見ると、頭痛の原因はアルコールの摂りすぎだけでなく、ひょっとしたらチラミンの過剰摂取が原因のひとつとなっているのかもしれません。
納豆やアンチョビといったものだけでなく、お味噌、塩辛、コチュジャン、お醤油にもチラミンが入っています。
和食や韓国料理などを食べた後のお口直しのチョコレートは控えるほうが良いかもしれません。
チョコレートは先にもお伝えしましたが、板チョコ1枚に31gくらいの脂質が含まれています。
資質の摂りすぎは肥満の原因となりますから、てんぷらやフライ、ステーキなど油分の多いものと一緒に食べると太る原因となるでしょう。
油ものを食べた後、甘いものを食べたくなることが多いですが、できれば一緒に食べないようにするほうが良いのではないでしょうか。
チョコレートにはテオブロミンという物質が入っていて以下のような効果があるとされています。
テオブロミンにリラックス効果があるというのは、チョコレートを食べるとホッとするということで実感されることが多いのではないでしょうか。
また、疲れたときに食べるとやる気が出るといったことも経験されているでしょう。
ガラナにもチョコレートと同じ効果のあるテオブロミンがたくさん入っています。
ガラナチョコレートという商品を目にされたことがあるのではないでしょうか。
リラックス効果、ダイエット効果、滋養強壮といったいろいろな効果を持つテオブロミンですが、この物質には利尿効果があり、利尿剤としても利用されています。ですからテオブロミンを摂りすぎるとトイレが近くなるという不都合が現れることがあります。
さらに、テオブロミンはコーヒー、コーラなどにも含まれていますから、トイレが近くなりやすいことが多くなります。
テオブロミンはダイエットにも効果がありますが、このダイエット効果はチョコレートなどに含まれるポリフェノールと一緒にとることで、さらに効果を高めることができるという報告があります。
ダイエット効果を求めてたくさん食べるということは、トイレが近くなることにも繋がりますので、チョコレートの食べすぎだけでなく、一緒に食べるものについても注意しておく必要があるでしょう。
太る原因のひとつに糖質があります。チョコレートには先にもお伝えしましたが、板チョコ1枚に15g~20gのお砂糖が入っています。
チョコレートに含まれるテオブロミンはダイエットの効果がありますが、糖分を摂りすぎるとテオブロミンの効果よりも糖分の効果のほうが強くなってしまいます。つまり、太ってしまうということです。
ですから、チョコレートを食べる時は一緒に甘いものを食べないようにするという配慮が必要でしょう。
ここで気をつけたいのが、チョコレート菓子やチョコレートケーキでしょう。
せっかくのテオブロミンの効果も、一緒に食べるものによって無くなってしまうこともありますから、チョコレートと一緒に食べるものには注意が必要でしょう。
チョコレートには、お砂糖の少ないダークチョコレートがあります。このチョコレートだったらちょっと甘いものを一緒に食べても大丈夫では?と思いますが、ダークチョコレートは食べ方に注意が必要です。こちらについてもお伝えします。
ダークチョコレートはカロリーが低いと思われがちですが、他のチョコレートと比べてほとんど変わらないようです。
【A社】 1枚:50gあたり
・ミルクチョコレート:279kcal 糖質25.9g 脂質17.4g タンパク質3.9g
・ブラックチョコレート:282kcal 糖質24.8g 脂質18.3g タンパク質3.4g【B社】 1枚:52gあたり
・ミルクチョコレート:295kcal 糖質29.4g 脂質18.4g タンパク質3.3g
・ビターチョコレート:295kcal 糖質29.4g 脂質18.3g タンパク質3.1g
※ブラックとビターは同じです。【C社】 1枚:50gあたり
・ミルクチョコレート:279kcal 糖質28.0g 脂質16.9g タンパク質3.8g
・ブラックチョコレート:289kcal 糖質27.4g 脂質18.7g タンパク質2.9g
引用:かしこくキレイなからだをつくろう。ワコール ボディブック
このように比べてみるとほとんど変わらないというのがよく分かります。
ダークチョコレートは低カロリーだから安心と考えて、たくさん食べてしまうとカロリーの摂りすぎになる可能性が高くなります。
たとえば、ホワイトチョコレートだと、100gにわずか0.8mgしかテオブロミンが入っていません。
ですが、ダークチョコレート100gだと、559mgものテオブロミンが入っているのです。
ちなみにポピュラーなミルクチョコレートは100gあたり177mgのテオブロミン量です。
引用:いぬログ
ダイエットに効果のあるテオブロミンですが、ダークチョコレートはほかのチョコレートに比べてとてもたくさん入っています。
ですから、食べすぎは利尿効果を促進する場合があるので、食べる量に注意が必要でしょう。
では、どのくらいの量を食べるのが良いのか、株式会社明治などが行った実験では1日25g食べるようにしたとされています。
実験結果についてはあとでご紹介しますが、ダークチョコレートの場合、1日25g、板チョコ半分が適切な量ではないでしょうか。
チョコレートを食べすぎる原因は以下の2つが主な原因とされています。
ひとつずつご紹介していきます。
低血糖症は血糖値が正常な範囲を超えて下がることでおこります。ヒトの血糖値は食事などで上下します。
ところが食事を始めると急激に血糖値が上がり、その後急激な低下を示す場合があります。
このような激しい血糖値の変化を示すのが低血糖症といわれています。
低血糖症がなぜチョコレートの食べすぎに繋がるのか、それは長期間チョコレートをたくさん食べていたことにより、すい臓のインスリン分泌能力が下がるのが原因といわれています。インスリン分泌能力が下がった状態で糖質を食べると、さらにインスリンが分泌され血糖値が下がってしまいます。
血糖値が下がることでさらにチョコレートがほしくなる、この繰り返しが食べすぎの原因とされています。
チョコレートはストレスを感じたときに食べると、ストレスをやわらげてくれる力があります。
ストレスの多い生活をしていると、つい、チョコレートを口に運んでしまいたくさん食べてしまうということにつながります。
このような状態になった場合は、ストレスを減らす、1回の食事量を減らし食事の回数を多くする、チョコレートを食べる量を減らすといったことが有効とされています。
ホルモンの影響についてですが、男女を比較すると女性のほうが甘いものを好む傾向にあります。
このような傾向になるのはエストロゲンというホルモンが原因といわれています。
ラットでの実験ですが、メスのラットの卵巣を取り除くと甘いものを欲しがらなくなり、エストロゲンを投与するとまた甘いものを欲しがるようになったという報告があります。つまり、女性はエストロゲンというホルモンの影響によって、甘いものが好きな人が多いといことがいえます。
一方、オスのラットは精巣を取り除いてエストロゲンを投与しても甘いものを欲しがらなかったという結果が出ています。
この結果から、男性は甘いものを抑制することができるということがいえるでしょう。
ストレスを感じたとき、女性は甘いものを食べることでストレスの発散をすることが多いのもこのホルモンが関係していると考えられています。
つまり、甘いものを抑制するという働きがもともと少ないため、女性はチョコレートなど甘いものを食べ過ぎてしまうようになりやすいということになります。
この2つ以外にチョコレートを食べすぎてしまう原因がもうひとつあります。
バレンタイン症候群という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。毎年2月になるとチョコレートを食べて、アトピーなどの症状が悪化したり、アレルギー症状が出たりする人が増えるのでこのような病名をつけたお医者さんがいます。
笑い話のようですが、せっかくいただいたのだから、好きな人からもらったものだからといった理由で、チョコレートを食べすぎてしまうことがあります。
甘いものを抑制できる男性でも、このようなイベントでは食べ過ぎになることがあります。
チョコレートを食べすぎる場合の対策は3つ。
チョコレートはつい口に運んでしまい、気がついたら食べ過ぎていたということがよくあります。
このようなつい食べてしまったということを防ぐために、チョコレートを食べる時間や1回の量を決めるといいでしょう。
チョコレートを食べる時は、ゆっくりと時間を取って、お茶などと一緒に味わって食べると少しの量でも満足感が満たされます。
そして、一番大切なのが無理に我慢しないということです。チョコレートには依存性があるともいわれていますから、無理な我慢はかえって食べ過ぎの原因となります。どうしても食べたいという時は、ちょっと体を動かしてみる、時間があれば少し散歩をしてみるといったチョコレートから意識をそらすということも効果がるといえるでしょう。
ただ、ひとりではどうしても食べすぎをやめられないという場合は、医師やカウンセラーの助言を得るというのもいい方法ではないでしょうか。
人は一度身についた習慣を変えるのはとても時間がかかります。食べ過ぎちゃいけないと思い込むより、ゆったりとした気持ちで取り組むほうがいい結果を生むでしょう。
愛知県蒲郡市、愛知学院大学、株式会社 明治の3者によって平成26年6月中旬から7月中旬に行われた「チョコレート摂取による健康効果に関する実証実験」で以下のような結果が報告されています。
蒲郡市内外の45~69歳までの347人(男性123人、女性224人)に、4週間、カカオポリフェノールを多く含むチョコレート*を毎日一定量(1日5gを5枚、約150 kcal)摂取していただき、摂取前後の血圧測定や血液検査などで身体の状態の変化を検証しました。
※当実証研究ではカカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートとして、カカオ分72%のチョコレートを使用
引用:みんなの健康チョコライフ
この実験ではチョコレートを1日に25g、板チョコ半分を食べています。先にご紹介した1日の脂質量の計算からでは、チョコレートの上限は板チョコ1枚、50gとなっていましたが、25g程度のほうが健康には良い結果が期待できるのではと考えられます。
血圧が高い人のほうが血圧が下がったという報告がされています。このような結果になった理由として、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールが血管の炎症を抑え、血流が良くなったということが考えられています。
この報告で注目したいのは、正常な血圧の人は血圧が下がりにくかったということでしょう。
ただ、血圧が下がるというだけでは、血圧の低い人はもっと下がってしまいます。このような弊害が無いというのがチョコレートのすごさといえるでしょう。
この実験の間、落ち着いて、楽しく穏やかに過ごすことができたという人が多かったという報告がされています。
チョコレートはストレス解消に効果があるとされてきましたが、適切な量を毎日食べると心理的に安定するのではという期待が持てます。
ストレスの多い仕事や生活環境にある人は、チョコレートを毎日25g食べると今よりも健康的に過ごすことができるようになるかもしれません。
体重が増えないという結果は、一番うれしいことではないでしょうか。チョコレート食べる時やっぱり気になるのは体重の変化です。もちろん食べすぎは肥満の原因となりますが、適切な量であれば体重は増えないということがわかったことで、チョコレートを安心して食べることができます。
BDNFは加齢に伴い減っていくとされています。そして、BDNFが減ってしまうと記憶力などに影響が出るという結果があります。チョコレートを適切な量毎日食べると、脳の血流が増加するとも報告されています。さらにうつ病や認知症(アルツハイマー型)への効果も期待されています。
年を取ると物忘れが多くなって困る、といった悩みもチョコレートを食べることで解消できるかもしれません。
動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気の原因とされています。動脈硬化は年齢が高くなってから進行する病気ではなく、10歳ころから進行が始まっているといわれています。
すでに動脈硬化が進んでいる年齢だけでなく、進行が始まったばかりの年齢からチョコレートを食べていると、動脈硬化になりにくい血管を作ることができます。それだけ重大な病気になりにくい体を作ることができるといえるでしょう。
チョコレートは食べ過ぎると体にいろいろな影響が出てきます。でもダイエット、ストレス解消、さらには認知症にも効果が期待されるといったすごい効果も持っています。
この記事がチョコレートへの不安を解消する一助になれば幸いです。