執筆者:牟田 元気(むた もとき)
様々なことを調べて経験することが好きで
ライター6年目になります。
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救急車はサイレンを鳴らして走ってるイメージが
強いですが、サイレンを鳴らさず走る場合もあります。
それはどんな時なのでしょうか?
また、サイレンの音には数種類あり、その違いや
サイレンを鳴らさず赤色灯だけつけて走ってる場合
などについても気になったのでとことん調べてみました。
目次
救急車がサイレンを鳴らすのは、緊急性を意味しています。
患者さんの命がかかっており、一刻も早く到着し
病院へ送り届けなければなりません。
サイレンを鳴らすときは必ず赤色灯とセットでないと
緊急車両として成り立たなく、
スピードを超過したり、信号を無視したりすることは
できません。
なので、サイレンを鳴らすときは、
緊急時のみとなります。
※警察の場合は、サイレンなしで道路交通法に
従わなくてもよいという事例はあります。(交通取り締まりなど)
救急車のサイレンには数種類あります。
まずは、通常緊急モードの「ピーポーピーポー」音。
そして、もう一つは「ウー」というサイレンです。
この「ウー」という音は、
交差点に進入するときや追い越しをかける際に
対向車側で出る場合などに鳴らすのですが、
対向車や青信号で進む車
あるいは歩行者などへの
注意喚起のために鳴らします。
そして、もう2つ音があり、
「住宅モード」と「ハーモニックサイレン」です。
これらは、意味合い的には住宅近隣や入院患者への音の配慮
というところでは共通してますが、音が違います。
まず、「住宅モード」は通常のサイレンを数オクターブ程度
下げた音です。
もう一つのハーモニックサイレンは、
通常のピーポー音に低い音を合わせた8和音の
電子オルガンのような音がします。
ハーモニックサイレンは、遠くまで音が響かないので、
近隣や入院患者の配慮に貢献しているそうです。
こちらはハーモニックサイレンに実際切り替わる動画です。
0.40あたりで切り替わります。
そして、お馴染み?になってるかはわかりませんが、
救急車が通過したときに音が変わる現象。
「ドップラー効果」というのですが、
これは、「ピーポーピーポー」という音が通り過ぎると
半音下がったように聞こえるものです。
なぜ、音が変わったように聞こえるのかというと、
音が近づいてくる場合、振動数が高くなり、
すれ違った時から遠ざかっていくと音の振動数が低くなるため起こります。
サイレンを鳴らさずに走ってる救急車を見たことありませんか?
なんでサイレン鳴らしてないんだろうと調べてみると、
さまざまな理由がありました。
病院に搬送した後や、訓練や事務連絡などのための移動、
納車や整備、廃車などのため消防署から工場までの移動、
まれに、119番通報などで走っていたが、
途中で誤報が判明したり、他の署の救急車も出ていて、
先についた隊員のみで対応が可能だと分かった場合に
サイレンを鳴らさず走ることがあります。
また、駆けつけた時に、すでに亡くなっている場合に
警察に引き継がれた場合や、救急車で搬送するほどの
症状ではなかった場合、または回復して、家族が病院に
運ぶことを了解した場合、近所の人が救急車を呼んだが
実はその必要がなかった場合など、
不搬送の場合にもサイレンはならしません。
そして、搬送はするが軽傷などで緊急性がないような
場合もならさないことがあるようです。
つまりは、サイレンを鳴らさず走るときは、
緊急性がない場合となります。
サイレンならしてないのに、どうして赤色灯だけ
つけて走ってるのだろうか?と、先日そんな救急車を見て
気になって調べてみたところ、
これは郊外に呼ばれたりしたときに
搬送先が決まっていないけど、方面は決まっている
というような場合、赤色灯のみつけて
通常走行で移動することがある。
(各消防機関によって変わるそうです)
その場で停止している場合や
徐行で少しずつ進んでいる場合もあります。
また、患者が自分を傷つけたりあるいは他人を傷つけたり
する、患者によってサイレンが刺激になるような場合、
刺激しないようにサイレンを出さないこともあるようです。
それに加えて、一般道では鳴らしながら来ても、
住宅街などに入ってくると、近隣の迷惑にならないように
サイレンだけを止めてくる場合があります。
出ていくときも途中までサイレンは鳴らさず、
住宅街を抜けてから鳴らします。
これは、自分たちが早く帰りたいから
鳴らしているというわけでは、絶対にありません。
理由としては、119番通報せずに直接消防署に
駆け付けた急患がいた場合に、
緊急性を伴うため、署に向かう途中にサイレンを
鳴らしていくということがあります。
また、帰署する途中に指令が入り、
人員を要とする場合
いったん消防署へ寄って隊員をピックアップしてから
出場するような場合にサイレンを鳴らしながら消防署へ
入っていく場合があるようです。
いずれの場合も緊急性があるため、
サイレンを鳴らしています。
救急車は本来緊急を要したときに呼ぶものですので、
鳴らさずくるということはできません。
もし鳴らさず来るとしたら、法定速度を厳守しなければ
いけませんし、信号も守られなければなりません。
近隣の配慮としてハーモニック音に変えたり、
住宅街に入ってから配慮として
鳴らさず赤色灯のみで来て、住宅街から出た際に
鳴らして病院へ搬送するということはありますが、
基本的には緊急ということで時間との勝負になりますので、
サイレンを鳴らしてきます。
近隣の配慮として伝えれば、
その近辺では鳴らさずに来てくれることも
ありますが、患者の容体や住宅街の環境によって
変わってくるかと思います。
このように救急車のサイレンだけとっても
こんなにも気になることが出てきましたので、
文章が長くなってしまいましたが、
簡単にまとめると、
緊急性があるときは鳴らして、
緊急性がないときは鳴らさない。
音の違いで周囲への配慮や注意喚起を
行なっているということです。
最後に、救急車は常に動いています。
それだけ緊急を要する人がいるためです。
ですので、緊急を要さない場合で足代わりに
使うなんて人がいるようですが、
決してそんなことはしないようにしましょう。
本当に救急車を必要としている人のところに
いけないということが実際に起こっています。